商法
行政書士試験 2024年度 問題36
匿名組合における匿名組合員に関する次の記述のうち、商法の規定に照らし、誤っているものはどれか。
1 匿名組合員の出資は、営業者の財産に属する。
2 匿名組合員は、匿名組合契約に基づき営業者が負った債務について、当該匿名組合員が匿名組合の当事者であることをその債務に係る債権者が知っていたときには、当該営業者と連帯して弁済する責任を負う。
3 出資が損失によって減少したときは、その損失をてん補した後でなければ、匿名組合員は、利益の配当を請求することができない。
4 匿名組合員は、営業年度の終了時において、営業者の営業時間内に、営業者の業務及び財産の状況を検査することができる。
5 匿名組合員が破産手続開始の決定を受けた場合、匿名組合契約は終了する。
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1 正しい 匿名組合員の出資は、営業者の財産に属する。
商法536条1項に「匿名組合員の出資は、営業者の財産に属する」と直接規定されているため正しい。匿名組合員が出資した財産は、営業者の単独所有に帰属することになる。
2 誤り 匿名組合員は、匿名組合契約に基づき営業者が負った債務について、当該匿名組合員が匿名組合の当事者であることをその債務に係る債権者が知っていたときには、当該営業者と連帯して弁済する責任を負う。 答え
3 正しい 出資が損失によって減少したときは、その損失をてん補した後でなければ、匿名組合員は、利益の配当を請求することができない。
商法542条に「出資が損失によって減少したときは、その損失をてん補した後でなければ、匿名組合員は、利益の配当を請求することができない」と規定されており、本肢の記述はこれに合致するため正しい。
4 正しい 匿名組合員は、営業年度の終了時において、営業者の営業時間内に、営業者の業務及び財産の状況を検査することができる。
商法541条1項に基づき、匿名組合員は営業年度の終了時において、営業者の営業時間内に、営業者の業務及び財産の状況を検査することができると規定されているため、本肢の記述は正しい。
5 正しい 匿名組合員が破産手続開始の決定を受けた場合、匿名組合契約は終了する。
商法541条3号は、匿名組合契約の終了事由として「営業者又は匿名組合員が破産手続開始の決定を受けたこと」を規定しているため、匿名組合員が破産手続開始の決定を受けた場合、契約は終了する。